理念と方針

あいクリニックの理念

排尿障害を中心に
高齢者の『心と身体』の自立を促進し、
健康長寿社会に貢献します。


 日本人の平均寿命は、2014年で女性が86.83歳,男性が80.50歳になりました。これからの社会は長寿が決して例外ではなく多数派になりつつあるということです。
 高齢者医療は死を意識した時間も重要な要素であり、個人個人の価値観に合わせたきめ細かな対応が大切となります。そのためには双方向のコミュニケーションは不可欠で包括的、全人的な関わりが必要です。
 そして病気を治すことも重要ですが、病気と共存しながらも、その人なりの生活を維持して人生を楽しくできるだけ長く生きてほしい。そのために医師として、また地域のクリニックとして、あいクリニックでは「何ができるか」を常に考えていきたいと思っています。



あいクリニックの方針

患者さまの訴えに耳を傾けるクリニックです。

 人間はいつも『正しいこと』ばかりをするわけではありません。むしろ、悪いことや間違ったことをすることが多いかもしれません。
 例えば、タバコを吸うことがからだに悪いと重々承知の上、それでもタバコを吸うのが人間なのです。あいクリニックのスタッフも人間です。ダメなスタッフがダメな患者さまに医療を提供することもあるのです。ダメ人間同士の馴れ合おうというのではありません。自分もダメ人間であることを常に忘れないようにして、患者さまと真剣に向き合うことが大切なのです。あいクリニックは患者さまが求める限り、患者さまの訴えに耳を傾け、患者さまにとって何が大事かをご提示し続けていきます。


日常の生活に溶け込むクリニックです。

 平日は朝起きて仕事や生活をして夜寝ることが一連の日常です。病気になって医療機関にかかることは多くの患者さまにとっては非日常なのです。あいクリニックでは、患者さまの日常における大切な時間を無駄にしないよう、常に配慮し考えていきたいと思っています。

アンチエージング(抗加齢医療)への願いを応援するクリニックです。

 従来、老化による心身の衰えは、自然現象として仕方のないものとして考えられてきました。しかし、近年では老化もメカニズムが解明されはじめ、患者さま個々の加齢により衰えた部分、つまり弱点をとらえることが可能となり、ある意味で老化は病気であるという見方もあります。
 アンチエイジングとは、老化の原因を克服することにより、老化を治療することを目的としています。老化度の判定は、筋年齢・骨年齢・ホルモン年齢・精神年齢・血管年齢で判定し、この5因子のバランスが重要です。実際には患者さまの老化度は人それぞれですので、老化のバランスを取るためには個々の患者様に合わせた治療が必要です。
 あいクリニックでは、定期的な血液検査、血管年齢判定、レントゲン検査、超音波検査で老化バランスをチェックし、常日頃の体のバランスを漢方主体で、時々起こる自覚症状を伴った病気に対しては西洋医学を駆使して対応していきます。またご希望により、健康サプリメントドックを受けて頂きサプリメント摂取方法のアドバイスをさせて頂きます。


わかりやすく説明するクリニックです。

 医療者が当たり前と思っていることでも、患者さまは当たり前ではありません。医療を提供する立場と受ける側では大きな隔たりがあることも事実です。わからない事がありましたら、どうぞあいクリニックのスタッフに遠慮なくお尋ねください。


居心地のよさを演出するクリニックです。

 クリニックは、癒しの空間でもあるべきだと思っています。しかし限られた広さ(狭さ)、かつ限られた予算の中でひと通りのクリニック設備を詰め込んでいます。待ち合いから眺める景色はオーシャンビューでもマウントビューでもありません。しかし、幼少時代から美的感覚にうといとされていた院長が、限られづくしの中で、ない知恵絞った『癒し』のアイデアが随所にあります(つもりです(笑))。
 それ以上に、あいクリニックのスタッフ一人ひとりが患者さま一人ひとりをオンリーワンといった気持ちで対応すべく、スタッフ一同(ディズニーランドのキャストをお手本に)常に考えているクリニックにしたいと考えています。


疾患だけではなく患者様ご本人と向き合うクリニックです。

 現代医療は病気だけに目がいきがちですが、苦しんでいるのは患者さまご本人なのです。あいクリニックでは、病気だけではなくなく、それぞれの患者さまを診ていきたいと考えています。


積極的にご紹介を行なうクリニックです。

 あいクリニックの専門は泌尿器科です。専門分野では、基幹病院の先生方に負けない外来医療サービスのご提供ができると自負していますし、また患者さまが満足すべく僕が思う一流の先生方へのご紹介はいつでも可能です。
 皮膚科領域疾患では皮膚科学会員としての研鑽とともに、寒川病院皮膚科を中心とした3年間の臨床研修を行い、一般皮膚科疾患において満足のゆくサービスをご提供します。また難渋する疾患や患者さまのご希望で、いつでも信頼できる皮膚科専門医との診療連携が可能です。それ以外の疾患にもきちんとした対応が可能です。
 しかし、患者さま第一を掲げる以上、紹介することが患者さまにとって優れたケアにつながるのなら、積極的に紹介するのは当然です。大病院だけではなく、専門のクリニックも対象です。常に高いモチベーションをお持ちで信頼できる各科専門の先生方と連携し、自信を持って患者さまにご紹介できることが、あいクリニックの存在意義だと思っています。


カルテとレセプトを完全公開するクリニックです。

 2005年4月の個人情報保護法の施行で、医療機関にはカルテ開示が義務付けられました。あいクリニックでは、患者さまご本人がご自身のカルテ開示をご請求されれば、コピー代負担のみでお渡しできますのでお気軽にご用命下さい。


待たせない工夫を考えるクリニックです。

 医療施設は患者さまの健康維持や治療を行う場です。来院され、椅子に座る間もなく診察室にお呼びできるのが理想ですが、診察前の予診チェックや尿検査に多少のお時間が必要です。
 それでも、患者さまが少なければ皆さまに待ち時間なく診察できると思います。しかし、言い方は俗ですが、来院された患者さま全員に、「あいクリニックのファン」になって頂きたいと思っています。
 すべて両立というのは難しい問題ですが、待ち時間に関しては良質な医療の維持とともに、いつでも敏感な対応を心がけたいと思っています。「今日は待ったね」だけでも結構です。何かありましたら、遠慮なくスタッフにお申し付けください。


患者様の生活の質が向上するよう医療面から情報発信するクリニックです。

 あいクリニックのスタッフ全員が良質な医療知識を取り入れる努力をいたします。
 医療、特に高齢者医療は双方向のコミュニケーションが不可欠です。生活習慣病などは、なぜ痩せなきゃならないのか?なぜ禁煙が必要なの?を知ることで治療効果は数十倍にもアップするのです。このホームページはもちろんのこと、あいクリニック待ち合いを医療知識情報の発信地としていきます。


より良い医療をご提供できるよう、研修、研鑽をするクリニックです。

 医療において、数年前までの常識は今の非常識ということも稀にあります。しかし、最新の医学が最良の医療ではないことは歴史が教えてくれます。
 多岐にわたる学会、勉強会に積極的に参加し、かつ近隣の医療を担う先生方のご意見を取り入れながら、なんでこの治療を行うのか?という素朴な疑問に常に納得いただける答えをご用意する。これがあいクリニックの基本理念につながっていくと考えています。


セカンドオピニオンを推奨し、それに対応するクリニックです。

 手術を受けるかどうか迷っている時や、今受けている診断や治療に不安がある時のための主治医以外の専門医の相談医療サービスがセカンドオピニオンです。
 セカンドオピニオンとは患者さまが病気を理解し、自らが治療を選択する判断材料を得るのが目的で、本来は主治医の治療を保障して安心してもらうためのものです。
 あいクリニックでは、泌尿器科疾患のセカンドオピニオンを行っています。その他守備範囲外の疾患は適切な医療者をご紹介できるように努力します。


患者さまのご意向を尊重するクリニックです。

 医療において正解はひとつではありません。例えば、コレステロールが高いとき、薬を飲むだけが治療ではないのです。ダイエットしたり、軽い運動を取り入れるだけでコレステロール値は下がります。
 「コレステロール値は高いのだけど薬は飲みたくないから飲まない」というのも立派な選択肢なのです。
 「コレステロール値を下げるとどんないい事があるのか?」等をご説明し、患者さまの日常生活を含めた状態を判断し、複数の選択肢をご提示します。その中から、患者さまご本人が決めて頂ければいいと考えます。
 患者さまご自身の事情や価値観・人生観から各選択肢をみたとき、どれを選ぶのか?こう考えたとき、真に決めて頂くのは患者さまご本人しかないのです。患者さまが決めた治療方針を応援し、また定期的ヘルスチェックをおこなって健康維持にご提言することが、あいクリニックの役割と思っています。


高齢者の心と体の自立を促進するクリニックです。

 高齢者医療は方法論をいくつも組み合わせなければ解決されません。西洋医学至上主義では限界があります。
 そこで、あいクリニックでは、漢方薬や神経ブロックを取り入れ、東洋医学的な考え方を融合させた治療に取り組むことが可能です。是非お試しください。


トータル・ヘルスプロモーションを推進するクリニックです。

 これまでの健康管理では、病気の早期発見や治療に重点が置かれていました。このため、検査結果が“異常なし”の人は健康管理の対象外とみなされがちでした。
 しかし、異常なしと判定された人の中にも、糖尿病や高血圧などのいわゆる生活習慣病の予備軍といわれる人が多く含まれます。
 トータル・ヘルスプロモーションとは、各人の健康状態を認識し、運動の習慣化・バランスの良い食事をご指導し、メンタルヘルスケアと共に、心とからだの両面からトータルな健康づくりを行なう運動です。
 あいクリニックでは、日ごろの検診結果や外来診療の中で運動指導・保健指導・栄養指導・メンタルヘルスケアを実施し、トータル・ヘルスプロモーションを推進していきます。


個人情報を大切にするクリニックです。

 患者さまを治療する過程において、様々な個人情報をお預かりします。それは、患者さまの健康をサポートする上で必要不可欠なこととなりますが、個人情報の保護を徹底することは昨今の情勢からして極めて重要と考えています。あいクリニックでは患者さまからお預かりした情報を保護する為に、以下を規定し、下記利用目的だけに厳守します。

あいクリニックが知っている個人情報
・初診時にご記入頂いた各事項
・診察で知りえた情報

個人情報の利用目的
・ 患者さまのクリニック受診時の健康管理 ・ かかりつけ患者さまの健康維持目的の案内送付等


ご要望に応じジェネリック薬品への対応が可能なクリニックです。

 今後、少子高齢化社会による医療費の増大が、特に高齢者の窓口負担に重くのしかかってくることが予想されています。
 そのような中、負担軽減を実現するためにジェネリック医薬品(後発医薬品)が注目されています。
 新薬は開発メーカーが取得した特許期間中、独占的に製造・販売をしています。しかし特許期間が満了となった時点で、他の医薬品メーカーが厚生労働省の承認を受ければ、製造・販売することが可能となります。この薬が、新薬に対して「ジェネリック医薬品」と言われます。開発費用が薬価に上乗せされない分、患者さま負担も少なくなるというのがカラクリです。
 一方、先発医薬品メーカーは先行独占販売により、その薬の予期せぬ効果や副作用といったノウハウを蓄積しており、それをもとに、飲みやすくさらに副作用の少ない薬を考案し社会に還元しています。一概に先発医薬品メーカーは、単にジェネリック医薬品より高価というデメリットだけではないのです。
 服用されるのは忙しく動き回っている40代から、ちょっとお体に不自由を感じてきた高齢者まで様々です。ジェネリック医薬品も含め、その人にあったお薬をご提示することはあいクリニックの役割だと思っています。
 そして、ジェネリック医薬品の普及に伴い患者さまのおくすりの選択肢もぐーんと広がるわけです。選択肢が広がる分、いま以上のご自身の病気の知識が必要となります。
 あいクリニックはあいクリニックに関わるすべての薬剤師と共に、また、あいクリニックに関わるすべての患者さまと共に、患者さまご自身の病気の知識増加に努めていきたいと考えています。